会社員を辞めて12年になった。
会社員の頃よりは、生活は向上していないが、やり甲斐はあるので楽しい。
私が会社に入社した頃はバブル絶頂期の少し前だった。
その頃は、残業も月100時間は当たり前で辛かったが、
残業代も100%出てたので入社してまもなくでも生活には困らなかった。
殆どが会社と家の往復だったので、たまの休みや早く仕事が終わった日に
派手に遊ぶ位しかストレス発散方法がなかった。
バブルもはじけ、バブル時代からの悪い流れがそのまま続き
残業はそこそこあるが、残業代が出ない状況になっていた。
この時思ったのが、今のままの会社員では自分に対するご褒美が無いと言うこと。
バブルの頃は、お金というご褒美でそれを消費するという快感で仕事が出来た。
バブル後はそれがなく、しかも仕事を早く済ませて定時に帰ろうとすると
他人の仕事をまわされて残業する羽目になったり、自分のやるべき仕事を済ませて
定時に帰るのは悪だと言わんばかりの状況で、スムースに仕事を終わらせても
早く帰れるというご褒美はなかった。
会社にいて机に向かって何かやっていれば仕事をしている、
と言う状況も好きじゃなかった。
私は、良いアイディアを考えようとする時は余り机に向かわない、
当時はたばこも吸っていたので喫煙室に籠もって1,2時間出てこないなんて時もあった。
それでも、上司から与えられた仕事は定時には終わらせられた。
定時に帰っているからと、上司が同じグループの遅れている仕事を私に割り振った時も定時を少し越えた時間で終わられた。
ここでは仕事を早く終わらせても、ご褒美はなく苦行を与えられるばかりだった。
それならば、金銭的に不自由になっても自分の時間で仕事が出来る、
直接クライアントと話しが出来る様になろうと会社を辞めた。
会社自体は嫌いじゃなかったので、こんな形で辞表を出すのかと悔しさで泣いた。
それから人脈にも恵まれ、なんとか12年。
今は収入は少ないがやり甲斐はある、苦労は多いがクリアできた時の快感もある。
毎日が面白いとは言わないが、会社員だった頃に比べれば居心地は良い。
来年は次のステップへ進む次期なのかも知れない。
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